SS「ロウきゅーぶ」紗季さんが昴さんの趣味を確認することになりました その5

SS「ロウきゅーぶ」紗季さんが昴さんの趣味を確認することになりました その4の続き




どうも、長谷川 昴です。

部屋に入ったら小学生が俺のTシャツを着ていた。
俺のYシャツなのでぶかぶかな感じで、そう、まさに裸Yシャツ状態にしかみえない。

俺も何を言っているのかわからなくなってきた。

ただ、紗希が俺のYシャツを着ているだけだ。
何を動揺する、長谷川 昴よ!!

落ち着け、俺。
KOOLになれ。

ここは、堂々と、「やあ、おまたせ」という感じに入室するが吉。

やってやる。
PGは冷静に動揺を表に出さない。

よし、自然に自然に。

「やあ、長らくの間待たせてしまったりもしたりしてますでしょうか。紗希さん」

よし、自然に話せた。俺はやればできる子。

だが、どうしたことだ。
紗希がこちらを凝視したまま固まっている。

何か失敗したのだろうか。

これは葵が言っていた。複雑な乙女心が関係しているのだろうか?

いや、ない。

考えてみろ。

練習で汗を書く。

シャワーを先に浴びてもらう。

待っている間に、俺がシャワーを浴びる。

戻ってきたら紗希が俺のYシャツを着ている(今ここ)

だめだ、何がどうしてこうなったのかわからなすぎる。
俺のYシャツを着ているということは、

もしかして、寒いのか!?
そうだ、そうに違いない。

「紗希、またせててごめんな。部屋寒かったかな」
そういいながら、紗希に近づくと小刻みに震えているのに気づいた。

くそっ・・・

せっかく先にシャワーを浴びてもらっても、体を冷やしてしまったら元も子もないじゃないか。
コーチの俺が上に羽織るものを準備しておくべきだった。

あわてて駆け寄ると、顔が少し上気もしている。
「紗希、ごめん。寒かったんだろ」
いや、顔も火照っているし、風邪を引き始めているかもしれない。

すぐに体を温めないといけない。
俺は紗希を抱きかかえて横にあるベットに寝かせることにした。

いや、まて・・・
よく考えろ、長谷川昴!!
震えるほど寒い状態なら、布団に入ってもらってもすぐには暖かくはならないだろう。

人肌で暖めながらベットに入るのが一番いいはずだ。
冬山で遭難したときも、人肌で暖めると聞いたことがあるしな。

「紗希、俺に任せてくれ。」
そういって、抱き抱えたまま、紗希をベットに下ろして一緒に布団に入った。

なでなで。
「これで寒くないだろ」

ずっと固まっていた紗希だったけど、暖をとるために、俺をぎゅっと抱きしめてきた。
よっぽど寒かったんだな。

まったく、俺はコーチ失格だな。
今度からはまっているときも寒くないように上に着るものとか準備するしないとな。

そう思いつつ、紗希の頭を撫でていると
紗希も温まったのか震えも止まった。

俺の胸に小さくなっている紗希がいつも以上に可愛らしく想えた。

~続く~



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