SS「うたわれるもの」ドリグラ女性変化 その2

これは「うたわれるもの」の二次創作物語です。
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「ね、、、眠れん。」
おぼろは呻くようにつぶやいた。

ドリィとグラァが女性となって以来、エルルゥに相談したりしたが結局元に戻ることはなかった。
そんなわけで、いつものように寝ることになったのだが

オボロの両脇にすやすやと寝息をたてているドリィとグラァ。

ドリィとグラァは、男だ。いつもどおり寝ているだけだ。
そうだ。なぜ緊張しなければならない!!

と、自分に言い聞かせるも、緊張して寝付けないオボロ。

なぜこんなことになったのだ。
独白するも、答える者もなく

そのまま一睡もできないまま朝を迎えるのであった。

こうなったら兄者に相談しよう。
力なくオボロは、そうつぶやきハクオロのもとに向った。

「兄者、これをみてくれ!!」
と、グリィとグラァを指さす。

ハクオロは、
「ドリィとグラァが、どうかしたのか?」
ドリグラが女性になってることに気付かないハクオロ。

「よく見てくれ兄者。ドリィとグラァが女になってるんだ!」
オボロの悲痛な叫びを聞いたハクオロは、

「そういえば、ドリィとグラァは、男だったな。すっかり忘れていた。」
「それにしても・・・」

まじまじと、ドリィとグラァをみつめ、一言。
「別にいいんじゃないか」

「な、何をいうんだ。兄者。」
ハクオロの言葉に思わず言葉を荒げるオボロ。

「ドリィとグラァがこんな風になったために俺は昨日、一睡もできなかったんだぞ」
そうハクオロに告げると

「ようするに、お前は、ドリィとグラァは男でなく、女として意識しているわけだな」
ハクオロは冷静に分析する。

「当たり前だ、こんな体になっているんだ。意識しないほうがおかしいだろう」
オボロの必死の訴えは続く。

しかし、これは良い契機かもしれないな。ハクオロは現在の状況は考えてみた。
オボロは、こんな性格だ。このままだと妻をめとるかどうかもあやしい。
いっそ、ドリィとグラァを妻に迎えたらいいのではないか。
そう考えがまとまると、ドリィとグラァに問う。
「ドリィ、グラァよ。」
「オボロの妻になる気はないか」

「僕達が若様の妻に!?」
ドリィとグラァは同時に驚きを言葉にした

「いやか?」問う、ハクオロ。

ドリィとグラァは顔を見合わせ
「我らの身も心も若様のもの、異存などありません」

その答えを聞いたハクオロは、満足そうにうなづいた。
「決まりだな」

茫然としていたオボロは、我に返り
「なんで、そうなるんだ!!」
と、大声で叫ぶ。

それをきいたトウカは、
「一夜を共にしたということは、夫婦も同然。
なにを迷うことがありますか。
男としてけじめをつけられよ。」
と、もはや夫婦として進める方向で熱弁をふるう。

トウカの熱弁を聞きながら、ハクオロは
トウカのやつ、いろいろと間違った解釈をしているが、この際、黙っておこう。
と、トウカの熱弁を静かにきいていた。

「なんで、こんなことに・・・」
オボロの力ない言葉はトウカの熱弁で聞こえなかった。

「では、主様も身を固めなくてはなりませんわね」
と、いつのまにかその場にいるカルラであった。

「カルラ、いつのまにきていたんだ」と、ハクオロがきくと

「あら、あんな大きな声で話していればいやでも聞こえてしまいますわよ」

ふと、周りをみてみると、皆が集まっていた。

「このさいだ、みなに問うてみよう」
「ドリィとグラァを妻としてめとることに異存のあるものは?」
ハクオロが皆に聞くが、オボロを除き全員が賛同。

「我ながら良案であったな」
そう呟き、ハクオロは満足げにほほ笑んだ。

しかし、次の一言で、その笑顔はひきつった。
そう、カルラの
「妻をめとるように部下にいうということは、もちろん、主様も妻をめとるということですわね」
の一言で、その場の空気は、一変、緊張感に包まれた。

「な、なぜ私の話になるのだ。」
そういってハクオロは反論しようとするが

カルラには、通じない。
「あら、人には妻をめとれといっておきながらご自分は妻をめとらないということはありえませんわ」

ドリィとグラァをオボロの妻にという話が、いつのまにか
ハクオロが妻をめとるという話になっていた。

「なぜ、こんなことに」
オボロとハクオロは、そろって呟いた。

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