SS「VOCALOID」みんなで

「MEIKOの誕生日を祝うのに、なんで私が参加しないといけないのよ」
予想通りのネルの言葉だった。

「さっきも言ったとおり、みんなでMEIKOの誕生日を祝うから
ネルにも参加して欲しいんだよ。」
そうネルに伝えても

「私は関係ない」とかいって参加しようとしない。

やれやれ。困った奴だ。

ミク、リン、レンの3人がMEIKOに歌を披露するそうだ。
そう伝えても、

「だからなんなの」の一言だ。

「そういわないで、ちょっと、これを見て欲しいんだ。」
そういって、ネルに譜面を渡す。

「なにこれ?」、怪訝そうにこちらを伺う。

「見ての通り、ピアノの譜面だ。」、少し意地悪く言ってみた。

「分かってるわよ、でも、ピアノの譜面なんて書いても、演奏できる人いないじゃない。」
そう、俺やミク、リン、レンは演奏できない。

「いないな」とネルを見ながら答える。

「どうするのよ」、呆れた感じで聞いてくる。

「だから困ってる」

そう答えて、しばし、沈黙が流れる。

「私に弾けってこと?」

「ああ、そうだ」、うなづく。
そう答えたときのネルの表情は、みんなにも見てもらいたかったな。

苦虫を潰した顔というのは、こういう顔をいうんだろう。

そんなことを思っていると

「・・・分かったわよ」

観念したのかしぶしぶネルが承諾。

「で、ミク達が歌うとして、あんたは何するの?」

「俺か?」

「俺は、みんなを盛り上げる係りだ」

俺の答えを聞いたネルは呆れた顔でいう。
「なによそれ、何もしないのと同じじゃない」

みんなで楽しむ、そのために
素直じゃないやつを誘うのが俺の大事な役目。

「演奏する人がいないっていうから仕方なく参加するんだからね。」
そんなことをぶつぶつといいながら素直に付いて来る。

まったく、素直じゃないな。

やれやれ、これでみんな揃うな。

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