SS「VOCALOID」ブライダルフェアでの出来事

「ちょっと、何にやにやしてるのよ」

「なんだ、ネルか
 頼むから耳元で怒鳴らないでくれ。」

まったく、せっかくハクさんのウェディングドレス姿がみれて
心が洗われるような感じだったのに。

ネルのほうをみてみると、かなりご機嫌斜めのようだ。
怒りで肩が震えてるのがわかる。

やれやれ、困った奴だ。

「ハクさんのウェディングドレス姿をみて、にやにやしない男はいないぞ」
冗談混じりに、ネルにそういった。

「そんなこと、分かってるわよ。
 どうせ、私のウェディングドレス姿なんて誰も喜ばないわよ」

誰がいつ、そんなことを言ったんだ。
話が飛んでるぞ。

「みんな、ハクのほうがいいんでしょ。」

まったく、こいつは、、、

「確かにそうかもな」
そういうと、ネルはより一層肩を震わせる。

「世の男性のほとんどは、ハクさんが良いっていうかもな」
そういって、ネルのほうをみると、もはや半泣きなのがわかる。

「でもな、俺は変わりもんなんで
 お前のほうがいいんだ。」

そう言って、ネルのほうをみると、きょとんとしてる。

「どういうこと?」

こいつは・・・

人がどれだけ恥ずかしいのを我慢して言ったと思ってるんだ。

「ハクさんのウェディングレス姿は可愛い
 でもな
 俺は、お前のほうが可愛いと言ってるんだ」

ここまで言わないとわからないのか、こいつは。

「嘘・・・」

「嘘でこんな恥ずかしいことがいえるか。」

「なんで?」

「なんでもなにも、俺はお前が好きで、お前が一番可愛いと思ってるからだ」

・・・

・・

勢いのあまりとんでもないことを言ってしまった。

ネルの顔があっというまに赤くなっていくのがわかる。

俺は、あまりにも恥ずかしいので、その場を離れようとすると

腕を掴まれた。

「どこ行くのよ、ちゃんと私のエスコートしなさいよ」

そう言う彼女の顔はやけに自信に満ちた顔だった。

さっきまで半泣きだったくせに、まったく。

「ほら、ぐずぐずしない、行くわよ」
そう言って俺の腕を引っ張る。

やれやれ・・・


SNS「にゃっぽん」でネルのウェディングドレスのイラストをみて、あまりにもかわいかったので書いてみた話です。

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