SS「VOCALOID」巡音ルカがやってきた

「はじめましてルカさん、これからよろしく」
そういって握手しようと手を差し出す。

にっこりと微笑みながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と会釈された。

そして、部屋の奥に行ってしまった。

あれ、なんかスルー気味?
行くあてが無くなった手をぶらぶらとさせながら、ルカの後を追う。

と思ったら

ごすっ

え?

ルカが振り向きざまにローキックしていた。

思わずその場にうずくまる。

「後ろに立たないでください、気持ち悪い」とルカが呟く。

あれ?なにこの状況?

そう思い、ルカのほうをみてみると

「ごめんなさい、後ろに立たれたからつい反応しちゃいまいた。」
と笑顔で謝っている。

どこのゴルゴさんですか。
という思いよりもさっき、気持ち悪いいったよね。

気のせいじゃないよね!?

ともかくあまり無闇に近づかないほうがよさそうだ。

そして、居間でみんなにルカのことを紹介する。

みんなあっというまに打ち解けたようでわいわいと話している。

そして、ミクがルカの背後に回って髪の毛を触り始めた。

まずい、ルカに攻撃される!!。

と思ったが、何も無く談笑。

はて?

リン達がまわりで騒いでも普通にしている。

気のせい?

ためしに、後ろからルカに声をかけてみる。

「なぁ、ル・・・」ごふっ
ルカさん、肘が見事にみぞおちに決まってます・・・

そしてルカは何食わぬ顔して、「あら、どうかしましたか?」と
笑顔で振り向く。

「もしかして、わざと?」そうルカに聞いてみる。
そして予測どおり、何を言ってるのかわかりませんという表情。

「俺、お前のマスターなんだけど」間抜けな発言だと自分でも思う。

「はい、そうですね。それがなにか?」といい、こちらをじっと見ている。

笑顔なのになぜか怖い。

「頼りないマスターだけどよろしく」と日和発言。

「頼りなくなんてないですよ」と笑顔で答えてくれるが
そのあとに呟いた「気持ち悪い」がかすかにきこえた。

また気持ち悪い言われた。

どうやらマスターにはなったがまったく認められてないっぽい。
むしろ嫌われてる?

そもそも性格ゆがんでない?

などとあれこれ思っていたら、

急に身を乗り出して、満面の笑顔で「よろしくね」ときたもんだ。

性格がアレな奴なのに思わず見とれてしまった。

そして、ルカはミク達のところへ戻っていったのだが戻る際に俺の足を踏みつけていった。

なぜ、俺はこんなに嫌われているのだろうか。

巡音ルカ。俺に扱いきれるのだろうか。

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